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SDGsは中小企業の経営戦略として有効な手段

次の時代へのソリューションを生み出す教育を行う
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今回は、2030年までの国連の第一目標であるSDGsに関する研修・教育を行うSynapse,LLCの竹元氏にお話を伺いました。環境問題として捉えられがちなSDGsですが、中小企業の売上向上に関わるという観点から事業を進める同社の取り組みについて語っていただきます。

Synapse,LLC 代表 竹元 紳一郎氏のONLY STORY


【経歴】

1977年、千葉県柏市出身。2000年 早稲田大学 人間科学部スポーツ科学科卒業。
幼少期に、自転車に乗れるようになった喜び、遠くまで行けるようになった喜び、そして近所の友達と隣町のデパートまで子供だけで行き、デパ地下で試食して帰ってきた思い出があります。「出来ない事が出来る様になる事」これが教育・成長の本質で、「一人ではいけないところに、みんなであれば行ける」これがチームビルディングの本質だと思っています。
また、学生時代の文化祭や、部活 そのなかで成長してきたプロセスを、会社の課題解決に活かす研修プログラムを提供しています。
社会人としての一歩は、学生時代に大学生向けの塾を開催したこと。
アルバイトとして、個人経営の塾の経営に関わったこと
大学卒業後は、メーカーのシステムエンジニアとして、保険会社のシステム統合や郵政民営化の民間会社と郵便局とのシステム統合など200人規模のシステム開発などを担当してきた。また、社内の教育、新人教育なども担当していたしかし、「働き方改革」と言う言葉が存在しなかった時代背景もあり、ウツで職場離脱する方が続出していた状況を変えたいと思い。法人向けの教育会社を設立した。

SDGsを経営に組み込まないと、取り残されて行ってしまう事を伝えたい


–Synapse,LLCの事業内容を教えてください。

竹元氏:Synapse,LLCは教育に関する事業に取り組んでいます。SDGsについては、SDGsを利用した経営企画・経営戦略の提案を行う会社です。

SDGsは、国連の2030年までの第一目標として掲げられているものですが、実は中小企業の売上を上げるための戦略としても非常に有効です。しかし、このことはあまり認知されていません。

多くの経営者の方が、SDGsは環境問題への取り組みと捉えており、自分のビジネスには関係ないと考えているようです。確かに、環境問題も含まれるのですが、実は戦略として取り入れることで売上につなげられるんですよ。

こうしたことを伝えるために、イベントを開催し、SDGsの本質をお伝えしています。SDGsは、飢餓の撲滅、LGBTの権利、アフリカへの支援など、抽象度の高い概念なので、単に説明をするのではなく、カードゲームを使って体感していただけるような内容にしています。

SDGsの概念をカードにして、目標となる2030年に向けて経済や環境、社会の活動を卓上で行っていただくというゲームです。

さまざまな方が参加しますが、Synapse,LLCとしては企業の経営企画・人事・総務の方、中小企業の経営者の方をターゲットにしています。
–参加者の方からはどのような声をいただきましたか。

竹元氏:まずゲームという形にしたことで「楽しかった」という声を非常に多くいただきます。中小企業の経営者の方からは、「自分の事業を俯瞰する機会を持つことができて良かった」という声もいただいています。

経営企画部・人事部・総務部の方からは、CSRを広める新しい観点に気付き、目から鱗が落ちたという反響もありました。毎年オーダーをくださる企業様がいるのも嬉しいことですね。
–同じ活動をしている他社との差別化をはかっている部分を教えてください。

竹元氏:Synapse,LLCでは何より「売上の向上につながる」というところにかなり重きを置いています。SDGsという概念はまず素晴らしいものです。飢餓をなくしましょうという活動に反対する人はあまりいらっしゃらない。皆さん賛成なんですね。

しかし、そうした活動に企業が動くためにはやはり売上を上げることが重要になります。その要素がない限りはなかなかその活動に本腰も入りませんし、継続的な活動にもつながりません。

企業が売上をあげるためにSDGsをどう利用するか。その点を強く打ち出していることが大きな特徴であり、強みと言えます。
–事業に対して最も重要視していることは何ですか。

竹元氏:成長のには、主体性が大事であり、まず楽しみを提供することを大切にしています。日本では登壇した先生が生徒に一方的に話すことが多いですが、本質的な教育というものは、教えられる側が楽しめることだと考えています。

そして一番の楽しみは成長だと思うので、その仕組みを仕掛けていくことを大切にしています。

みんなで新しいものを作る楽しさを広めたい


–起業のきっかけについて教えてください。

竹元氏:私はもともとメーカーのエンジニアでした。当時は働き方改革という言葉もまだ存在せず、エンジニア200人ぐらいが、かなりハードなスケジュールで働いていました。その頃は月に2~3人が鬱になっていたんです。

残業代は出ていたので収入はとても良かったのですが、お金を使う暇がないため何のために働いているのかわからないといって辞めていく社員が多く、それをフォローできないことにもどかしさを感じていました。

エンジニアという仕事を嫌いになって辞めていく人たちに、私が提案する働き方を届けたいという思いが独立を後押ししました。エンジニアとして働く喜びって、みんなでひとつのことに取り組んで、新しいソリューションやサービスを作ることだと思うんです。

だからこそ、組織で仕事をすることの楽しさをまず味わってもらおうと思いました。そのために、研修という手段を取り、事業として立ち上げたんです。

今取り組んでいるSDGsのカードゲームも同じで、2030年にどのような世界で生きたいか、そのために何をするべきかということを、みんなで考えてソリューションを作り上げていくんですね。その楽しみを提供したいと思っています。

–SDGsに関わる事業を始めたきっかけは何だったのですか。

竹元氏:私もこの事業を始める前にSDGsのゲーム会に参加したことがあります。その時、結果としては、個人のゴールも世界のゴールも達成できたんですが、私は悔しくて泣いてしまったんです。

何が悔しかったのかというと、どんな世界でありたいか、という合意をみんなと取れずに終わってしまったことでした。この時から、SDGsに取り組むようになりました。

資本主義の先の経済概念を提唱する


–今後の目標について教えてください。

竹元氏:まず短期的な目標としては、1年後までにSDGs、働き方改革に対して政府が9300億円の予算を投入することが決まっているので、私はそのうちの0.1%の9.3億円とはいわなくても、0.01%の9300万円くらい確保できるように仕掛けていきたいと考えています。

長期的な目標としては、資本主義の次の経済概念を提唱していきたいと考えています。

現在、すでに資本主義社会は限界を迎えていると言われています。資本主義経済は貧乏な人が存在するからこそ裕福な人が生まれるという構造で、誰かが必ず負けることになる。それは確かにもう限界なんですね。

誰かを負けさせるのではなく、今あるリソースで何ができるかを考える。「足るを知る」という言葉につながってくると私は考えています。SDGsの目標にも関わっていると思います。

楽しい方法で、新しい社会を切り開いていくこと。それがSynapse,LLCのこれからの使命だと考えています。

–読者の方に一言お願いします。

竹元氏:CSRを展開される時に困っていらっしゃったらご相談ください。

社員の方にとって、自分の企業の価値や、自分のやりたいことの価値が「楽しさ」につながってくるような仕掛けをご提案出来るので、是非お声掛けをいただきたいと思います。

                                  執筆=スケルトンワークス

                                         校正=勝野

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